ツーバイフォー住宅はやっぱり火災に強い!!

スタッフブログ

こんにちは、下田です。

大変ショッキングな話題で恐縮ですが『ツーバイフォー住宅はやっぱり火災に強い!!』をレポート致します。

火災発覚

被災住宅は藤枝市瀬戸ノ谷にて20年前に当社で建築のお客様。(実は私の妹夫婦のお宅(汗。。。)

2019年2月2日夕方4時頃ご主人が帰宅し玄関ドアを開けてびっくり!! というか、茫然!!

 

家じゅうが真っ黒「一体何が起こったんだ!!」

 

その時は「ガス爆発でも起きたのでは??」と感じたそうです。リビングだった部屋に入ると鼻を衝く異臭で辺りは真っ黒こげ。初めて「これは火事だ!!」と気が付いたそうです。

慌てて外に避難して119番通報。

ご主人様はその場に崩れ落ちたそうです。しばらくして消防や警察が駆け付けて大騒ぎとなった・・・。

消防による現場検証

火元はリビングのソファーの下敷きとなった延長コードが潰れて漏電し発熱して発火、ソファーが燃え、背後のピアノに燃え移り、壁紙へ類焼し部屋中に広がったとのこと。

さらに隣のダイニングキッチンへ燃え移り、テーブルや家財用品を燃えつくし、約4時間後に「自然鎮火」したとのこと。

※画像クリックで拡大写真をご覧になれます。

玄関側からリビングを見る

玄関側からリビングを見る

リビングから出窓方面を見る

リビングから出窓方面を見る

キッチン

キッチン

ダイニングからキッチン方面を見る

ダイニングからキッチン方面を見る

 

素朴な疑問

疑問1)「なぜ自然鎮火した??」

ご主人が朝9時ころ出勤し、午後4時に帰宅した7時間の間に「発火し延焼し自然鎮火」、一体なぜ「自然鎮火」したのだろうか??

疑問2)「なぜ窓ガラスも割れずに外部は無傷??」

これだけの火災が起きていたにもかかわらず、窓ガラスが割れなかった。外部に火や煙が廻らずに無傷のまま、近所の方も火事に気が付かなかった。

外部の状態は無傷(出窓のガラスが黒くなっている程度)

外部の状態は無傷(出窓のガラスが黒くなっている程度)

(外には燃えた家財類が置かれている)

(外には燃えた家財類が置かれている)

疑問3)「40年消防をやっているがこんなケースは初めて、奇跡だ!!」

消防が現場検証に4回。通常なら全焼してもおかしくないが、自然鎮火したのが奇跡で長年火災現場を見ているがこんなケースは初めて、普通は鎮火しても放水で家じゅうが水浸しに。

燃えなかった理由

理由1)「ツーバイフォー工法で準耐火構造」の建物のため

内部の石膏ボードが防火と鎮火の役割を果たした。石膏ボードは高温になると内部に閉じ込められた水分が水蒸気となり消火に貢献。

理由2)「住宅の気密が良い」ため

「住宅の気密が良い」ため、酸素が燃え尽くされ空気が入ってこなくなり「自然鎮火」。

理由3)「サッシが2重ガラスで割れなかった」ため

「サッシが2重ガラスで割れなかった」ため、中側の一枚が割れているが外が残っている、もしガラスが割れていれば全焼は免れなかった。

理由4)延焼を防ぐため二重に不燃材で囲って施工している

リビングの照明器具がダウンライトを使用しているが、当時のダウンライトは防火仕様ではないため、「延焼を防ぐため二重に不燃材で囲って施工」している。(当社独自の施工で天井裏への延焼を防ぐ)

理由5)リビングの出窓のカーテンが遮光防炎カーテンであったため

当時3交替勤務のご主人で昼間の就寝に遮光防炎カーテンを提案の上採用。火元近くの出窓の窓ガラスを延焼破損から守り、外の空気流入を防いだ。

 

以上の理由で不幸中の幸いにして規模が大きな室内火災にもかかわらず、建物が延焼または全焼を免れ、『ツーバイフォー住宅はやっぱり火災に強かった!!』ことが実証されました。

生活再建に向け前向きに!!

火災直後は、家を失ってしまったショックと今後の不安でふさぎ込んでいたご主人達でしたが、一週間が経ち現在では家は構造と外部が無傷で残り室内をリフォームで直す見込みも立ち今後の生活再建に向け前向きに動き出しています。

今回敢えてリポートとして公開させていただいた理由

家が奇跡的に助かったことで、静鉄ホームズ(当時は片瀬建設)で建てたことをを大変喜んでくださり、この事実を広く公開してほしいとの希望があったためリポートさせてもらいました。

最後に、社員の皆が数十人と駆け付けてくれ、燃えた家財の片づけや掃除をして助けてくれたことに改めて感謝を申し上げます。

ご家族も大変勇気づけられて、今ではリフォームに向けて前向きに動き出しています。

 

ご覧いただきありがとうございました。

 

 

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